P-shirts/顔のない人
舞台にも使用された幻の楽曲
1998年から『P-shirts(ピー・シャツ』という名義で活動を開始。ボーカル・ギター・ドラム・ベースからなるロックバンド。
2005年からパブリックアドレスを編成に取り入れ、現在は5人編成。
その楽曲構成は叙情的なものからシンプルなものまで音の持つ振れ幅(ダイナミックス)を重んじて編曲。
楽曲によってはピアノ、弦楽器、管楽器、小物楽器を取り入れたものもある。
この「顔のない人」には
気鋭の劇団、Oi-Scaleが2005年12月に行った公演、『サイゴ』のテーマ曲として書き下ろした『顔のない人』と、
同じくOi-Scaleの『ヒミズ』(原作:古谷実)のテーマソング、『ramble』を収録。
アルバム未収録作品です。
BANDNAME | P-shirts |
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TITLE | 顔のない人 |
member | |
FORMAT | CD-R |
LABEL | tuba...disk |
RELEASE | |
特典 | |
PRICE | 500円 (税込) |
TRACKING DATE | 1. 顔のない人 2. ramble time : 19:00 |
若輩者によるレコメン!
またまた私の許容をはるかに超える作品と出会えました。 P-shirtsというアーティストは大阪を拠点に活動し、恐ろしいほどの破壊の力を持った楽曲を発表しています。今作は舞台に提供した楽曲を急遽CD化 したものを特別に分けていただきました。両曲とても素晴らしく、中島氏のVoはとても切なく、感情豊かに聴くことが出来ます。個人的には2曲目、ヒミズ (古谷実氏の代表作の漫画で陰鬱な情緒と浅はかな青春、悔悟、過ち、業を現代というフィルタを通したリアルな漫画。10〜20代偏屈人間のバイブル。)の 舞台公演テーマ曲後半、ドラムがステレオで流れ、ギターが唸り、早口になってからの絶叫までの瞬間が鳥肌が立ち涙が出るほどでした。絶対に聴いてくださ い。もうすぐアルバムも入荷します。 本当に参考までに、TEASI,ASMEIAS,world's end girlfriend,MONO等がお好きな方は間違いないのではないでしょうか。 by kawano
P-shirts/Heartland
時に攻撃的に時に儚く既存の言葉では足りない
遂に発売されました。ピーシャツニューアルバム。
アルバムとしては4年ぶりぐらいでしょうか。
以下、ライターのレビューを
「 前作『サヨナラサヨナラサヨナラ』から4年、
P-shirts 『Heartland』ついにリリース!
P-shirts(ピーシャツ)が4年ぶりにリリースする新作『Heartland』は、彼らの最高傑作、いや、彼らの作り上げてきたサウンドがようやく 明確に提示された作品だと言えよう。前作『サヨナラサヨナラサヨナラ』では、全6部構成、28分にも及ぶ組曲「Peho」が収録されていたが、今作ではそ うしたコンセプチュアルな要素を推し進め、アルバム全編でひとつの世界を作り上げた究極のコンセプト・アルバムとなった。その世界観を構築するために、専 属PAを加えた現メンバー5人以外にも、 world's end girlfriend、生駒祐子(mama ! milk)、デグルチーニ・トウヤマタケオ楽団のメンバーといった多彩なゲストミュージシャンが参加している。
「自らがやりたい音楽は、決して楽しいものではない」と言い切るP-shirtsのバンマスであり、ほぼすべての作詞・作曲を担う中島伸一(Vo.G)が 目指してきた、残酷で、儚くあればあるほどに映し出される美しさと聴く者の心に「音」だけで棘を刺してしまう世界がそこにはあるのだ。これまでの日本の ロック・シーンの中でも異色の、そして鮮烈な印象を残すであろうサウンドとなっている。
『Heartland』」は、全15曲約70分という、長尺の作品だ。そのひとつひとつが途切れず連続しており、 3〜10分程度の楽曲が折り重なったワントラック・アルバムとも言える、壮大な世界観を持つ。サウンド的には、徐々にテンションを高め、クライマックスへ と持っていくポスト・ロック〜音響系アプローチを主軸としているが、よりハードコア/エモーショナルなものに接近。しかしながら、ブルース/カントリー色 の強い穏やかなメロディーや、クラシックや現代音楽の要素までを内包した幅の広さを有している。また、チェロやフルート、クラリネットといった管弦楽器を 今回はふんだんに使用しており、ロック・バンドという形態よりも、『Heartland』の世界を形成するために適材適所の楽器を使う、という方針が貫か れているのだ。これにより、まるで映画のサウンドトラックのような重厚さを誇り、既存のポスト・ロック系バンドとは大きく異を成しているのである。
それでは、ひとつの大きな世界となっている『Heartland』を、ひとつひとつ紐解いていこう。
まずは冒頭の「In my and your room」は、アコースティック・デュオ「mama ! milk」のメンバーである生駒祐子が作成した手回しオルゴールの優しい響きからスタートする。そのシンプルな金属音は静謐で、アルバムの幕開けにふさわしい。
そして2曲目「Apathy」は、P-shirts史上、最も疾走感溢れるナンバー。轟音のディストーション・ノイズギターに、ジャズマナーのベース、ドラムが絡むこのサウンドは斬新、かつ刺激的である。この曲は、『Heartland』の内部へと誘う馬車である。
続く「Ghost garden」は、英語詩のゆったりとしたフォーク・ナンバーだ。オーガニックなギターのアルペジオに、ボーカル・中島の繊細な美声がのせられる。
同じくゆるやかな4曲目「A crab talks to a scorpion 」では、エゴラッピンなどにも参加しているバイオリニスト・波多野敦子(トウヤマタケオ楽団/デグルチーニ)のアレンジが冴えわたる。薮本浩一郎(トウヤ マタケオ楽団/デグルチーニ)の荘厳なフルートが優しくサウンドを包みこみ、『Heartland』における「優美」が示される。
5曲目の「Dead lake」は、既にライブでも披露されていたバラードで、無限に広がるかのような中島の芳醇な歌声と、井登友一(トオヤマタケオ楽団/デグルチーニ)のトロンボーンの絡み合いがセンチメンタルな一曲だ。
そして管弦楽器がメインとなったインストゥルメンタル「A forest of cogwheel」は「Dead lake」の余韻を残すインタールードで、前半のクライマックス「Matador」へと繋がる。
「Matador」は、新体制でのP-shirtsを象徴する楽曲で、ジワジワと熱を帯びていくリズム隊とギター ――それは闘牛が襲ってくるかのように――そして、弓弾きギターのオリエンタルな響きに吸い込まれる形でエモーショナルなギターが挿入、轟音に飛び込む。 この静から動へのダイナミクスにおける緊張感と、ヒリヒリするような鋭利さは圧巻である。『Heartland』はその奥へと近づくにつれて迷路のように なり、そして聴く者を「混沌」へと導くのだ。
アカペラでのサビから入る「Witch」もスローテンポではあるが、いまにも壊れそうなバランスの上に成り立っている繊細なサウンドは、聴く者の神経を乱す。
だが「A big horn」、「Village」と続けられるショート・インタールードは、厚い雲を突き抜け、大空が見えたかのような解放感がある。そして『Heartland』は、その最深部へと歩を進める。
日本語詩で綴られた「Green fort」は、ボーカル・中島と、ギター・菅波による共作である。「音は楽しいだけか」という一文が胸に深く突き刺さる、フォーキーで苦みのあるナンバー だ。後半、日本語の語感をできるだけ軽くした中島のボーカリゼーションが印象的である。
そしてクライマックス。再び雲がかかり、窒息しそうな状況下に突入する「The battles of head noise」。難解だが、目の前に情景が浮かぶ攻撃的なポエトリー・リーディングで、これから迫り来る怪物を予見する。
そしてやってきた怪物――「Minotauros」は、「Matador」と対になる一曲。アラビックなギターの弓弾きと、行進曲のように高揚する3拍子 のリズムによって緊張感は頂点まで高められる。そして、すべてを破壊するかのように激しくかき鳴らされるギター!最後は躍動するリズムの上に、ギターノイ ズと咆哮が混じり合う壮絶な景色が広がる。『Heartland』の核に位置する得体の知れない「怪物」は蠢き、「Jeremy」をアウトロにしてやがて 消え去っていく。
ここで一旦、物語は終結する。これらの物語を包括するのが、15曲目を飾る「Grand libraly」である。これまでの楽曲とは少し趣きの異なる、肩の力の抜けたサウンドで(キュートですらある)、『Heartland』自体を俯瞰した 状態で伝えてくれる。明るく解放感に満ちたメロディーと、それを押し広げる管弦(ミックス、ホーンアレンジを担当したworld's end girlfriendの手腕が遺憾なく発揮されている)は、素晴らしいの一言だ。楽曲の最後に鳴り響くのは、1曲目に繋がるオルゴールの音。 『Heartland』の入り口が用意されている。心の中を巡る旅に、終わりなどないのである。
(ライター/森 樹) 」
BANDNAME | P-shirts |
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TITLE | Heartland |
member | |
FORMAT | CD |
LABEL | tuba disk... |
RELEASE | 2007.7 |
特典 | |
PRICE | 2,310円 (税込) |
TRACKING DATE | [track list] 全15曲/70分 --------------------------------------------------- 1. In my and your room / 逝ける王妃の愛した最後の旋律 2. Apathy ♪Listen /無意識下における闘争心とは 3. Ghost garden / 第一発想による希望の庭の描写 4. A crab talks to a scorpion / 小さな庭師の言葉遊び 5. Dead lake / 湖底に眠る妃へ 6. A forest of cogwheels / 歯車の森 7. Matador / 孤高のマタドール 8. Witch / 美貌の魔女パルマの葛藤 9. A big horn / 迫り来る二本の巨大な角 10. Village / 卑屈の森の奥にある安息 11. Green fort / 深緑の古城 12. The battles of head noise / 午前3時47分のD氏の考察 13. Minotauros / 両雄の最後の願い 14. Jeremy / 詩人の背後 15. Grand library / 雄大な図書館 |
若輩者によるレコメン!
僕は正直にいうと、前作の「サヨナラサヨナラサヨナラ」は特にピンと来なく、
ひたすら、顔のない人/rambleのCD-Rを聴いていたタイプのファンなのですが、
このアルバムは凄い。一曲目がザーザーなってる中でオルゴールが綺麗に鳴ってるなぁなんて、ボーっとしてたら、ザザザザザザとかブリッジミュートだ!とか 思った時には2曲目がとっくに始まっていて、ハードコアかつヘビィメタルな暴力性で曲が進行してたら、ドラムがダンダンダッダッダン!とか激高テンション になり、ギターが不協和音かつ合理的なフレーズをピンポイントで鳴らし出して、はっと気づいた時には轟音の嵐、でもポストロックとかじゃないから何か新し い物に触れたような気持ちになって曲が終わる。3曲目は1stの頃からのP-shits節ちゅーっか、そういうのを極めた様な感じ、ゆったりとした
淡い空気の中で時を紡ぐようなニュアンスで唄が入ってる印象だけど、当の中島さんが何を思ってるかは不明。今度、強引に飲みに連れて行って持って真相を明らかにしたい。あんまり書くとあれだからこの辺で。
何曲かワールズエンドガールフレンドがmixしてます。
そして、P-shirtsのドラマーとベーシストはワールズエンドのアルバムに参加してるっていう
構図なわけですな。ちなみに俺は前田さんがウッドベース的なのを弾いてるのを見るのが好きでございます。by 3rd"JST"man